「問題」(「悩み」「苦痛」「抵抗感」「葛藤」「恋焦がれるような執着」等々・・・)を体験しているとき。
私たちの顕在意識は、なんとかしてこの問題を解決しようとします。
たくさんの情報を収集して、自分をなんとかしようとして分析して、問題を取り除こうとしたり。
問題を解決するためのなにかを手に入れようとしたり。・・・それは、ものであることもあるし、知識や教えであることもあるし、”マスター(と呼ばれる人、他者)”のアドバイスであることもあります。神の助け、叡智、ということもあるでしょう。
******
そうやって「この苦しみをなんとかしよう!」としている間は、苦しみます。
ある時は、その「問題解決してくれるなにか」が手に入って、心が楽になることもありますが、それは、一時的であることもあります。
******
こんなふうに、とてもとても、つらいとき、
私たちは、自分自身になにができるのか?
なにをするのが、ベストなのか?
というと、
自分を愛する、ということです。
自分を、裁かず、分析せず、ただ、愛する(認める、受け入れる、大切にする)ということです。
そうしていたとしても、ときには感情に振り回されたり、”欲”に乗っ取られたり、自分をまた「ジャッジしてコントロールしようとする」こともあるかもしれません。※こういうときは、無自覚にそうなっています。
それでも、「そんな自分に気づいて、認めて、大切にする。愛する」ということを続けていくしかありません。
なにをするにしても、一番大事なのは「自分を愛する」ということです。
******
そこで。
「自分を愛する」って、一体なに?どういうこと?どうすればいいの?と、顕在意識は、また、質問攻めにします。
******
自分を愛することのひとつとして、インナーチャイルドを愛する、ということは大切です。
インナーチャイルドを愛する、というのは、自分の内側に、子供のように無邪気で愛らしい部分があるということを受け入れて、そのインナーチャイルドに、話しかける、慈しむ、という感覚です。頭を使うのではなく、「感覚」します。
自分が自分と向き合うとき、あまりにも不可解で大きな問題に取り組むとき、私は、「インナーチャイルド」ということばがとてもしっくりきていました。
インナーチャイルドとは、潜在意識の部分でもあり、情報庫です。意識できないもの、わからないもの、未知のものも含めて、ありとあらゆるものが、そこにあります(”場”みたいなイメージ)
インナーチャイルドの性質というか、性格は、まさに「子供、うちなる子供」という表現がぴったりです。
とても純粋で、無邪気で、素直です。最初は、ひねくれたり、閉じこもったり、していることも多いと思いますが、それにも理由があって、そういうとき、インナーチャイルドは、「私を愛して!」と私(意識できる意識、顕在意識)に向かって、叫んでいるのです。
こういう場合、たとえば、「私を愛して!」とか「なんで愛してもらえないの!」とか「愛したくない!」という現実が起きることがあります。
これを、セッションでご説明するとき、私は毎回「母と子」のイメージが浮かびます。
「子」が、どんなに反抗したとしていても、問題を抱えていたとしても、「母」にできるのは、見つめて、認めて、相手の自由を尊重して、愛する、大切にすることだけです。
******
そんな「インナーチャイルド」が自分自身の内側に存在しているとして、
それに向かって、話しかけつづけます。(ある意味、自分が自分に話しかけている状態です)
話しかける内容ですが、挨拶とか、「ごきげんいかが?」とか、そういうことで十分です。
これを、続けます。
答えが返ってこなくてOKです。
答えは、期待しないことが、大切です。
******
まずは、ここから。
これやったからといって、「願いが叶います!」とは、決して言えません。
そして一方、奇跡を起こす人は、”この対話”をとても大切にしています。
※この二者の違いは「期待があるかどうか、期待に飲み込まれているかどうか」です。
******
朝起きたら、インナーチャイルドに「おはよう」、夜寝る前に、「おやすみ」
仕事終わったら「お疲れ様、今日もよくがんばったね、ありがとう」
ごはんを作る前・買いに行く前に「今日はなにをたべたい?」
・・・これだけで、まずは十分です。
繰り返しいいますが、答えは、帰ってこなくてOKです。
※ちなみに、これを続けていくと、インナーチャイルドから答えが返ってくるようになったり、ハイヤーセルフからのメッセージを受け取れるようになったり、いろいろ変化も感じられるようです。
ただ、これを、日々、淡々と、続けてみてください。ものすごく、パワフルです。